糸目模様の南部鉄瓶
細い筋を等間隔に巡らせた、端正な文様です。薫山工房は、糸目模様が鉄瓶の佇まいを「引き締める」と表現し、「糸目」と「荒糸目」を使い分けています。装飾を抑えたすっきりとした表情は、現代の食卓にも合わせやすい意匠です。
該当 10 銘柄
模様は「鋳型」に押されています
南部鉄瓶の模様は、できあがった鉄瓶に彫ったり打ち込んだりしたものではありません。南部鉄器協同組合の工程解説には「鋳型の内側に紋様を押したり、鋳型の肌に肌打ちをします」とあり、押す相手は鋳型です。岩鋳はさらに具体的に「挽き上げた胴型が乾燥しない間に文様を捺します。真鍮の棒の先を円錐形に尖らせた霰棒で一つひとつ捺していきます」と説明しています。
乾く前の鋳型に一粒ずつ捺した窪みが、流し込まれた鉄に写し取られて模様になる——だから模様の均一さがそのまま鋳型づくりの技術を映します。なお本サイトは、模様の意味や由来については工房が公式に説明している範囲だけを掲載しています。