模様から探す
PATTERNS南部鉄瓶の鉄肌には、あられ・亀甲・桜など多彩な模様があります。気になる模様から、各工房の鉄瓶を逆引きできます。
模様は「鋳型」に押されている
意外と誤解されているのですが、あられ模様はできあがった鉄瓶に粒を打ち込んでいるのではありません。南部鉄器協同組合の工程解説には「鋳型の内側に紋様を押したり、鋳型の肌に肌打ちをします」とあり、押す相手は鋳型です。岩鋳はさらに具体的に、「挽き上げた胴型が乾燥しない間に文様を捺します。真鍮の棒の先を円錐形に尖らせた霰棒で一つひとつ捺していきます」と説明しています。乾く前の鋳型に一粒ずつ捺した窪みが、流し込まれた鉄に写し取られて模様になります。
模様の意味づけを工房が公式に語っているものは、実は多くありません。確認できたのは亀甲(岩鋳「吉祥亀甲文様で長生きを表現」/OIGEN「長寿、健康、魔除けなどの意味を持つ吉祥文様」)、瓢箪(及富「六つひょうたんが揃えば無病息災」)、菊(OIGEN「おめでたさを象徴する」)、そして及富が吉祥文として語る蜻蛉(「勝虫」=勝負事)・松(「長寿や不老不死を象徴する神聖な樹」)・梅(「春への兆しを表す」)などです。本サイトは、工房が実際に述べている範囲だけを掲載しています。
なお「姥口(うばぐち)」は模様ではなく、蓋まわりのかたちの名称です。岩鋳の「9型姥口アラレ」のように、姥口(形)+あられ(模様)という組み合わせで呼ばれます。検索の便宜のため一覧に並べていますが、性質としては「かたち」の分類です。